概要

アスベストは、マグネシウムとシリコンの化合物から構成される鉱物です。非常に強力な繊維を形成することができ、耐火性があり他の物質と簡単に組み合わせることができます (例：コンクリート、被服、合成物質)。 最も一般的なアスベストには、クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、アスベスト物質 (アスベストと化学的に結合した物質) です。

アスベストは、1980 年代初頭に発がん性があると同時にその他の病気と原因になるとされ、現在米国では広範囲には使用されていません。しかしながら、壁、乾式壁、外壁、天井や壁面への吹き付け材やコテ塗り材、防音、防火、床材、天井タイル、床タイル、吊り下げ天井タイル、屋根材、アスファルト断熱材、高温ガスケット、バルブ断熱等で建設や造船に使用されていたので、多くの建物や船舶には現在でも残っています。この他にもブレーキパッドやフィルター類にはアスベストが使用されていたので、非常に古い自動車やトラックには今でも残っています。

アスベスト繊維が呼吸器に吸入されることは非常に危険ですので、アスベストの被爆は避ける必要があります。アスベストは、コンクリート、断熱材、天井、床タイルなど通常は容易に繊維を放出しない形態で残っています。繊維は、一旦吸入されてしまうと、下肺野 (肺胞) に届き、細胞を刺激して瘢痕組織を作り出します。瘢痕組織は、気体を交換する肺の機能を妨げ、やがては、石綿肺と呼ばれる症状を作り出しますが、これは重度の障害の原因です。また、アスベストは、肺がんを引き起こすこともありますし、まれですが致命的な中皮腫と呼ばれる肺のがんを引き起こすこともあります。

建物や船舶内あるいは近傍での作業の場合、雇用者は、アスベストが存在するかどうか判定しなければなりません。アスベストが存在する場合は、雇用者は、必要な防じん保護の種類を決定し作業員に対するトレーニングと防じん保護を提供しなければなりません。

詳しい情報については、OSHA 29CFR1910.1000 (一般業種用)、29CFR1926 (建設用)、29CFR1915.1001 (造船用) をご覧ください。

Moldex^® による解決方法

ハーフマスクが許容される状況では、Moldex^® は 8990 P100 カートリッジまたは 8940 P100 ディスクをお勧めいたします。

影響受ける業種

• 建設
• 解体業
• 改築業
• 造船
• 床タイル修理
• 天井修理
• パイプ・ダクト断熱修理

警告： この技術概要に含まれている情報は、期限付き情報であり、Moldex 社の知る限り上記の日付において正確なものです。また、包括的なものではありませんし、Moldex の製品に添付されている警告や使用方法の代わりとして使用することを意図したものでもありません。米国外では、適用される法規制等をご確認ください。

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